キーワード「Smalltalk」の文章をもうちょっとなんとかならんかと考えてみたのですが、市民でないので更新できません。_| ̄|○ しょうがないので、ここにメモ。

クラスベースの純粋オブジェクト指向言語.またはそれによって記述された統合プログラミング環境.

1970年代に Xerox 社のパロアルト研究所 (PARC) に所属していたアラン・ケイの指導のもと,彼の「Dynabook」構想の暫定解であるコンピュータ「Alto」における対話的コンピュータ環境(今風にいうところの GUI ベースの OS )として開発された.しかしパーソナルコンピュータ市場を読み切れなかった XEROX は、Smalltalk を OS として搭載した Alto を販売することはせず、結局、“プロ開発者向けの統合化開発環境”として Smalltalk を商品化するにとどまった。他方で Alto は、Star という別の GUI ベースの OS を搭載したワークステーションに技術転用され試作機としての使命をまっとうする。

言語としての Smalltalk は、その特徴として、SIMULA で提案されたクラスとオブジェクトという枠組み、あらゆるものが第一級データである LISP 的な機能、LOGO の積極的なデータや副作用の視覚化による“親しみやすさ”を併せ持つ。Smalltalk で扱うことができるデータはすべてオブジェクトで、コードは常に“オブジェクトへのメッセージ送信”のスタイルで記述する。LISP を除く一般的な言語では“構文”として用意される条件分岐などの制御構造表現においても例外ではない。

1980年代初頭に発表された「Smalltalk-80」を源流に、多くの処理系やバリエーションが存在する。Smalltalk-80の直系は現在Cincom社が開発販売している「VisualWorks」。また、Smalltalk-80のサブセットでAppleが同社のMacintosh用に移植し、開発者向けに販売していたApple Smalltalkから派生的に作られた「Squeak」が近年話題を呼んでいる。