Smalltalk の PARC 時代の開発の経緯が知りたくて The early history of Smalltalk が掲載されていると squeak-dev メーリングリストで紹介されていた「History of Programming Languages」という洋書を、むかし、ちょっと奮発して買ったはいいものの、結局くだんの論文は PDF で入手可能であることがほどなくして分かってがっかり、なんてこともありました。

で、この本の Smalltalk 以外の章(セッション)はほとんど皆無と言ってよいほど興味がなかったのでアウトオブ眼中な状態だったのですが、最近、いろいろな言語で遊ぶようになって、あるいはいろいろな言語機能のルーツなどを調べていくうちにいろいろなものが見えてきた状態で、改めてこの本(の目次)を読み返してみると、なんと、宝の山であることが発覚。もちろん、ほとんどの論文は PDF で入手可能なのでしょうけど、LISP の歴史とか、CLU の成り立ち、なんと C++ まで! まだ目を通していませんが他にオブジェクト指向と関係あるものに Ada 、関係ないけど興味のある言語に Prolog の話なんかもあったりして、これは十分に元がとれているな…と感じる今日この頃だったりするわけです。そんなわけで、購入当初はかなりじゃまな積ん読本だった同書も、いまやマイフェバリットブックのひとつ。変わればかわるもんですな。