圏外からのひとこと経由で、Alumina-VM プロジェクト。ただし、まだプランだけで成果物はなし。(エープリルフールネタ…じゃないよね?) Smalltalk VM も何を使うのか定まっていないもようですが、VisualWorks っぽい感じがします。
Ruby の弱点のひとつである速度の改善が期待されることのほかに、パーサーやコンパイラを Ruby で書くことからはじめて、最後は、Ruby を Ruby 自身で記述するところまでやるつもりのようです。つまり、Smalltalk がやっていることをそっくり真似して、Smalltalk システムならぬ“Ruby システム”を作ろう…というわけですね。
GUI ベースのシステムや、秀逸な IDE 提供まで夢見る向きもあるようですが、Smalltalk システム並みにそれらをすべて Ruby 自前で用意できるとなれば、これはすごいことだと思います。今後の展開が楽しみです。
ところで、“変態構文”はともかく、圏外からのひとことの当該エントリーにおける次の言われようは、聞き捨てなりませんね!(赤字による強調は私)
しかし、もしこのプロジェクトがうまく進めば、Ruby On Rails とかも超便利IDE付き超速JIT付きの、高性能高機能WEBアプリサーバになるわけですね。そういう次元の違う開発環境を普通のプログラマが使えるようになったとしたら、smalltalkという基礎研究が、30年以上かけて花開いたということになるわけで、息の長い話ですね。
私も80年代にsmalltalkの青本を読んで、「ぜえええったいありえないけど、こういう環境でコード書いてみたいなー」と思った夢が、(だってその頃は人月COBOLプログラマをしていて、数年後にはコード書き卒業してSEになる運命)20年以上かかってかなうことになるわけで、まあ、しつこい奴があちこちにいるもんだなということですね。
逆に、これだけ Smalltalk システムや同コミュニティ由来の技術や技法が注目、あるいは、再評価される時代にあって、未だこうして Smalltalk を死んだもの、うち捨てられたものと信じて疑わない方が識者にも普通におられるということから、まだまだ我々ユーザーの伝える努力も足りていないのだな…と。w
追記:
essa さんが、真意とするところを、わざわざ補足してくださいました。
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20050414#p02
結論としておおわくで、まつもとさんご指摘の通り、私の被害妄想ということでFA…のようです(^_^;)。ネガティブに受け取って攻撃的になってしまい、どうもスミマセン。>essa さん