Croquet SDK 1.0 リリース


Croquet(クロッケー)は、3D仮想空間をネットワーク経由で共有するためのフレームワークです。Squeak システム上に Smalltalk で実装されています(いまのところはまだ? 将来的はどうなんでしょう…)。


先頃、大島芳樹のカリフォルニア日記 - Qwaq Forum 経由で、Croquet を使って構築された「Qwaq Forums」という企業向けの三次元共同作業空間サービス というプロダクトの存在をはじめて知り、ようやくそれなりの完成度に近づけられたのだなーとは思っていましたが、SDK のほうも入手可能になったようです。


SDK というものの性格上、Squeak システムやそこに組み込まれた各種ツール群、Smalltalk のこととかが分からないと面白みも半減でしょうが、それらを知らずともデモンストレーション程度のことはできると思うので、以下に簡単な遊び方をご紹介。



http://squab.no-ip.com:8080/collab/uploads/61/croquetsdk.png


▼ Croquet でちょっと遊ぶ

  1. ダウンロードページより CroquetSDK-1.0.18.zip を入手して展開
  2. Croquet SDK(実体は Squeak システム)を起動
    • OS X なら Croquet.app に Croquet.1.0.18.image をドロップイン
    • Win なら Croquet.bat を実行
    • Linux なら Croquet.sh を実行
  3. 左端の「First Steps」アイコンをクリックして Squeak デスクトップを切換え
  4. 左手のトレイから「Simple Demo (Master)」アイコンを Squeak デスクトップにドラドロ
    • 反応が鈍いことがあるのでゆっくり落ち着いてw操作する。
    • アイコンをドラッグし始めると赤い矩形(かなりデカめ)に変化するのでビックリしてマウスボタンを離しちゃわないように!
    • 赤い矩形をドロップ(設置)したら風景が描かれるまでしばし待つ…。
    • この赤い領域が Croquet システムのデスクトップ(?)になる。
  5. アバター(ウサギ)の後ろ姿が出たら Croquet システムの起動成功。
    • マウスの右ボタンプレスで前後左右への移動
    • シフト+右ボタンプレス+上下で視線の角度変更
    • Avator → Switch Avator でアバター変更
    • あとはドキュメントかソース(^_^;)を参照してください。
      • 注意。 同じ GUI ベース OS でも、比較的フェイルセーフがしっかりしている Mac や Win とは違う Smalltalk の鉄則で、分からないメニュー項目は(それが何かを知る機会を得るまでは)むやみにいじらないコト!w

▼ 三次元仮想空間の共有機能でちょっと遊ぶ

  1. (前の Simple Demo は走らせたままにしておく)
  2. 同じ LAN に参加している別マシンで、同様の手順で Croquet SDKSqueak)起動
  3. First Steps デスクトップへ切換え。
  4. 右手のトレイから「Sailing (Master)」をドラドロして起動
  5. Tools → Another World
  6. ダイアログの Nearby World: から Simple Demo World を選択して OK
    • うまくいけば、目前にウインドウが現われてそこを通じて Simple Demo に移動できるようになる。

▼いじっていたら、なんだか変な具合になって、最初からやりなおしたいときの終了のしかた

  • Squeak VM を終了する
    • OS X なら OS X のメニューバー → File → Quit do not save
    • Win なら Squeak VM のウインドウのクローズボタンをクリック → OK