一連のパイプ機能の話と関係あるような無いような。
Squeak Smalltalk 環境では、括弧のひとつ内側(開き括弧ならすぐ後、閉じ括弧ならすぐ前)をダブルクリックすることで注目している括弧に括られたテキストを選択できます。
細かいことを言えば、「ダブルクリック」と呼ばれる操作やしくみは Apple の発案であり、暫定ダイナブック(= ALTO + Smalltalk)時代にはまだなかったので、「いったんクリックしてキャレットを置いたあと、同じ場所を再びクリック」と表現するほうがより正確かも。実際、少なくともこの操作に限って言えば Mac のダブルクリックとは違い、Squeak Smalltalk 環境では二回目のクリックまでのタイムリミットはありません。
ちなみに、同種の機能は「ヒューマンインターフェイス・ガイドライン」への記述というかたちで Mac にも受け継がれたのですが、残念ながらこの振る舞いについてはあまり守られなかった(但し書きで用途を限定してしまっていたため?に…)実装されることが少なかったせいもあって、古くからの Mac ユーザーでも、その存在に気づいた人はごくわずかだったと思います。
(...)、{...}、[...] のほか、コードでは使いませんが <...>、それと、文字列リテラルの '...'、コメントの "..." でも使えます。もっとも括られたテキストの中に括るのに使った文字が含まれることは考慮されていないシンプルな実装なので、そのような(あるいはそれに準ずる誤判断をもたらす)局面ではあっさり誤動作します。ご注意あれ、かし。(詳しくは ParagraphEditor>>#selectWord をご覧ください)